フィラリア予防のシーズンです。
今回は、その「フィラリア症」のお話です。
「フィラリア?なにそれ?知らない」
という、予防をしていない飼主さんはもちろん、
「フィラリア予防はしているけれど、そういえばどんな病気なんだっけ?」
という疑問をお持ちの飼主さんもぜひ読んでみてください(/・ω・)/
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フィラリア症ってどんな病気?フィラリアとは寄生虫の名前で、これが心臓や肺動脈に寄生することによって血液の流れが悪くなり、心臓や肺・肝臓・腎臓など他の臓器に深刻な障害を与える恐ろしい病気です。
蚊が媒介する病気で、フィラリアに感染した蚊に吸血されることでワンちゃんの体内にフィラリアの子虫が侵入します。
これがワンちゃんの体内で15~30㎝位のそうめん状の成虫に育ち、悪さをするのです。
感染後すぐには症状があらわれず、「乾いた咳をする」「疲れやすく、運動を嫌がる」といった様子がみられ、経過とともに「腹水が溜まってお腹がふくらんでくる」などの症状が出てきます。
場合によっては「血を吐く」「オシッコに血が混じる」など急性症状が出て死亡することもあります。
それって予防できるの?フィラリア症は予防薬を使うことで防げる病気です。
毎年必ず定期的に予防薬を投薬しましょう。
当院では、フィラリア予防薬の処方前に毎年必ず血液検査(抗原検査)を実施しています。
これは、すでに感染していることを知らずに投薬してしまうと、ショック症状を引き起こすことがあるからです。
予防する時期ってあるの?蚊の発生時期に合わせて予防します。
地域差はありますが、この辺りではだいたい5月末から10月末までの予防が必要です。
フィラリア症は、発見が遅れると死んでしまうことさえある怖い病気です。あとで後悔することのないよう、しっかり予防してあげましょうね!PR